Colors and Textures.
"CONCEPT"
UNDYED™ではサリーさんの手掛けた茶綿と呼ばれる古代の原種、SEA ISLAND COTTONとの交配で生まれた緑色のワタ、従来の白い綿花の”3色からなるCALIFORNIA生まれのカラードオーガニックコットン” をベースに天然原料そのままの色味・肌ざわりの柔らかさを感じる素材開発をおこなっております。「綿」と聞くと “白色” のワタを想像すると思いますが、白い綿は染色のしやすさなどを求めて品質改良を重ねてできた綿です。綿の原種といわれるものは茶綿で、その名の通り茶色の綿。茶綿は陽射しが強いところで育つ為、紫外線をカットする効果があると言われており、病害虫にも強いです。しかし繊維が太く短いので紡績には不向きだった為、紡績でも使用できるようにと何度も品質改良をし、スーピマと交配することで、現在の茶綿が誕生しました。次に緑綿ですが、1992年にサリーさんの茶綿の畑で偶然数個だけ生まれました。その時にできた緑綿を大切に何度も何度も辛抱強く品質改良をシーアイランドとの交配し、現在の緑綿が誕生しました。
"ABOUT"
生物・昆虫学者であるサリーフォックス女史、彼女は古代の原綿である茶綿に出会い、オーガニック農法によるカラードコットンを開発。誰もが糸にするのは不可能だと思っていた古代の綿を機械で紡績できるまでにしたコットンのパイオニアです。きっかけは知り合いの娘さんが、学校でテキスタイル染色を学んでいた時、手袋をしなかった為、皮膚から染色液の成分が体に入り、脳障害に陥ってしまった事からでした。自身で調べているうちに、その染色液と殺虫剤(農薬)が同じ会社で作られていることがわかり、以降は染色された糸を避け、本格的にオーガニックコットンの栽培を始めます。また大豆につくテントウムシが綿花につく害虫を食べてくれるという自然のサイクルを活かし大豆と綿花を交互に植えるなどして無農薬栽培をおこなっています。今もカリフォルニアのナパバレーの近くの農場で綿花だけでなく、羊を飼い、オーガニック野菜などの農作物を栽培しています。
UNDYED™ではサリーさんの手掛けた茶綿と呼ばれる古代の原種、SEA ISLAND COTTONとの交配で生まれた緑色のワタ、従来の白い綿花の”3色からなるCALIFORNIA生まれのカラードオーガニックコットン” をベースに天然原料そのままの色味・肌ざわりの柔らかさを感じる素材開発をおこなっております。「綿」と聞くと “白色” のワタを想像すると思いますが、白い綿は染色のしやすさなどを求めて品質改良を重ねてできた綿です。綿の原種といわれるものは茶綿で、その名の通り茶色の綿。茶綿は陽射しが強いところで育つ為、紫外線をカットする効果があると言われており、病害虫にも強いです。しかし繊維が太く短いので紡績には不向きだった為、紡績でも使用できるようにと何度も品質改良をし、スーピマと交配することで、現在の茶綿が誕生しました。次に緑綿ですが、1992年にサリーさんの茶綿の畑で偶然数個だけ生まれました。その時にできた緑綿を大切に何度も何度も辛抱強く品質改良をシーアイランドとの交配し、現在の緑綿が誕生しました。
彼女の思いをそのまま紡ぐことは、無染色製品の開発と環境負荷の少ない地道な古来のモノ作りだと考えます。それは産業の拡大による効率化・商品の均一性・消費者クレームにならないよう大量の薬剤を投入し品質安定を求めた結果、失われてきた手法かもしれません。現代アパレル産業の常識にとらわれず、染めずに薬剤の使用を極限までに省いた製品を作ることは、決して効率のいいやり方ではありませんが、素材そのままのここち良さ、天然の深い色味と一点づつ個性の違った商品、そして無染色製品の物語をまた次の人に紡いで頂ければ幸いです。
"SALLY FOX COLORED ORGANIC COTTON"
産業としては使用する事ができなかったキツネ色、ミドリ色のコットン品種。UNDYED™では無染色(化学染料による染色をしない)で、原料そのまま色を使用する事にこだわっています。世界中には様々な天然原料が存在し、コットン一つとってもキナリだけではなく、キツネの様な色味をした古代の綿花のブラウン、ほんのりミドリがかった緑綿が存在し、ウール・アルパカ・カシミアなどの動物繊維ではブラウンだけでなく中にはホワイトやブラックなどと自然界には多種多様で様々な色の天然繊維が存在し、それらは深く優しい色味の製品となります。
実は染めていない素材の方が、”柔らかいのです” 一方で化学染料を使用し染色すると天然原料の風合いはどうしても硬くなります。同じ素材でも濃い色ほど染料の使用量と定着時間が多くなり、薄い色に比べ硬く違う風合いになります。また染めやすくするためのに漂白(染める前に真っ白にする加工)をしており、風合いがさらに硬くなる要因になります。硬くなった風合いを戻したり、色ごとの風合いを均一化させるため柔軟剤を入れ、化粧されたものがほとんどです。
コットンの栽培には水が必要です。“染色するかどうか?”は選ぶ事ができます。 染色には多くの水を必要とし、使用後の水は染料等の薬剤が混じった染色廃水としてさらに処理が必要となり、水だけではなく多くのエネルギーも消費します。一枚のTeeシャツをつくるのに2~3トンの水が必要と言われています。
過度に手を加えない事は産業の常識に反しており、非効率なモノづくり。 着ここちの良さを追求し、無染色による化学薬品や水・エネルギーの消費を抑え、自分だけでなく自分の周り(環境)にも、ここち良い製品となります。ただ、過度に手を加え無いことは決して効率のいいやり方ではありませんし、天然原料による収穫時期や場所による色の違いなどの不均一性のデメリットも考えられますが、『素材そのままのここち良さ、天然の深い色味と一点づつ個性の違った商品』 をお楽しみ頂ければと思います。