"PRODUCTS"

"CONCEPT"

染めない色・肌ざわり

自然界の深い色味とここち良さを

"COLORED ORGANIC COTTON"

COLORED ORGANIC COTTON SERIES

SallyFox 1955 CALIFORNIA生まれ

 生物・昆虫学者であるサリーフォックス女史、彼女は古代の原綿である茶綿に出会い、オーガニック農法によるカラードコットンを開発。誰もが糸にするのは不可能だと思っていた古代の綿を紡績できるまで育て上げたコットンのパイオニアです。きっかけは知り合いの娘さんが、学校でテキスタイル染色を学んでいた時、手袋をしなかった為、皮膚から染色液の成分が体に入り、脳障害に陥ってしまった事からでした。自身で調べているうちに、その染色液と殺虫剤(農薬)が同じ会社で作られていることがわかり、以降は染色された糸を避け、本格的にオーガニックコットンの栽培を始めます。また大豆につくテントウムシが綿花につく害虫を食べてくれるという自然のサイクルを活かし大豆と綿花を交互に植えるなどして無農薬栽培をおこなっています。今もカリフォルニアのナパバレーの近くの農場で綿花だけでなく、羊を飼い、オーガニック野菜などの農作物を栽培しています。

 UNDYED™ではサリーさんの手掛けた茶綿と呼ばれる古代の原種、SEA ISLAND COTTONとの交配で生まれた緑色のワタ、従来の白い綿花の”3色からなるCALIFORNIA生まれのカラードオーガニックコットン” をベースに天然原料そのままの色味・肌ざわりの柔らかさを感じる素材開発をおこなっております。「綿」と聞くと “白” のワタを想像すると思いますが、白い綿は染色のしやすさなどを求めて品質改良を重ねてできた綿です。綿の原種といわれるものは茶色で、その茶綿は陽射しが強いところで育つ為、紫外線をカットする効果があると言われており、病害虫にも強いです。しかし繊維が太く短いので機械で糸を作る事が難しく、品質改良を繰り返しスーピマと交配するなどして機械でも紡績できる現在の茶綿が誕生しました。次に緑綿ですが、1992年にサリーさんの茶綿の畑で偶然数個だけ生まれました。その時にできた緑綿を大切に辛抱強く育て上げ、シーアイランドとの交配し、茶色のワタだけでなくミドリ色のワタ、緑綿も誕生しました。

 しかしこのミドリ綿は色薄く、一見ベージュのような見え方をしており、茶綿の様に濃いものではありませんでした。そこでUNDYEDでは日本古来から草木染めで用いられる鉄媒染をいう手法を用いて、綿に含まれるタンニンと鉄分を反応させ色味を引き出し、カーキ色や杢グレーとカラーバリエーションを生み出しています。

”無染色でもファッション・スタイルが楽しめる”

その事を知ってもらうために、私達は彼女の思いをそのまま紡ぎ、理解・共感頂けるパートナー様に限定し、製品開発を行っています。大量にどこでも入手できる原料でもありません。現アパレル産業の常識にとらわれず、染めずに薬剤の使用を極限までに省いた製品を作ることは、決して効率のいいやり方ではなく、アパレルメーカーや小売店の定める基準に沿わない部分もありますが、素材そのままのここち良さ、天然の深い色味と一点づつ個性の違った商品をお楽しみ頂けるよう、様々な形でお客様と取り組みをさせていただいております。

”PERU ALPACA (&WOOL)”

PERU ALPACA SERISE(&WOOL)

 高貴で深く濃い多色な色味を持ち合わせる南米ペルー原産の伝統的なALPACA。世界中のアルパカの約80%がこのアンデス高地に生息しており、何千年もの間、現地の人々の生活の糧として共存しているSUSTAINABLEな歴史を持つ産業でもあります。アルパカ繊維には、白、ライトベージュ、ライトキャメル、ベージュ、ライトブラウン、ブラウン、グレー、ブラウンブラック、ブラックの 9 つの純色から生まれた 22 色以上の天然色があり、その自然な光沢からわかるように非常に高級な原料です。特に自然界の中で純粋な黒色は大変珍しく、BLACK ALPACAと呼ばれその希少性により、徹底した管理下で飼育されています。

INCA TOPS

 ペルーの地域社会に深く関わる紡績メーカーINCA TOPS社。ペルーの1000以上の家族と共にこの伝統的な産業を支えています。小規模な織物会社や地方のアルパカ生産者と調和して活動し、地域社会の社会的、経済的基盤を強化することでこの地域と産業を守っています。またペルーの農家ではアルパカだけでなく、ウールの原料となる羊も育てており、それらはアンデス山地の高地で厳しい環境下の中で育った

" ANDEAN HIGHLANDWOOL "

と呼ばれ、バルキー性があり保温性が高く、膨らみのある表情豊かな製品が特徴の紡毛原料となります。アルパカほど色味は濃くありませんが、これらも無染色カラーにて展開しております。

"BLACK ALPACA"

このコレクションは、純度の高い黒色の繊維を持つアルパカの繁殖に取り組むアンデスのコミュニティを支援することを目的としています。この個体群は劇的に減少し、アルパカ繊維全体のわずか 0.07% に過ぎません。BLACK ALPACAは頭数が少なく少量しか生産されない原料ですが、自然界の中で染めずに純度の高い黒色の原料はとても希少価値の高いコレクションになります。